モスキティア地方
(下の画像、右肩 Reserva Biologica Rio Platanoと記載されているところがモスキティア地方)
中米ホンジュラスの東部、モスキティア地方に地上最後といわれる人跡未踏の地がある
時代が下って1830年代になると、ニューヨークの探検家ジョン・ロイド・スティーヴンズがこの伝説の遺跡の発見に挑み、ホンジュラスの奥地グアテマラとの国境付近で人の姿や象形文字が刻まれた石柱を発見した。
紀行作家でもあったスティーブンズが探検記を出版したところベストセラーとなり、多くの人々がその遺跡に関心を寄せた。マヤ文明の発見だ。
マヤの都市遺跡はメキシコ南部からホンジュラスにかけて広がっていたが、グアテマラ寄りのコパン辺りが東限と考えられていた。密林に覆われたモスキティア地方には近づく者もなく、探検も行われなかった。コパン以東にも何かしらの文明遺跡が眠っているという噂はあったものの、誰も確かめられなかったのだ。
伝説とは
ではその伝説とはいったいどのようなものか。人類学者たちが現地の先住民に聞き取りをおこなった。
そこはスペイン人に追われたシャーマンたちが逃げ込んだ場所で、そこに行った人々は二度と戻ってこなかった。
スペイン人たちはその白い都市に入っていったが、神々の怒りに触れて死んだか、森の中に消えて行方が分からなくなってしまった。
そこは災いに見舞われた悲劇の都市で、住民たちは町を棄て、その後誰も立ち入ってはならない場所とされた。もし禁を破れば病気で死ぬか悪魔に殺されてしまう。
伝説は、こうしたさまざまな物語が混ざり合ってできている。
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